otkoygのブログ

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2005-01-01から1年間の記事一覧

キング・コング

→公式サイト 「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督がきまぐれに作ったB級映画、と単純に片づけることができない気合いの入った映画である。雰囲気も「ロード〜」に酷似していたし。コングが住む島の原住民たちはゴブリンそっくりだった…

クライマーズ・ハイ

NHK、硬派なドラマを作る。タイトルは、登山家が体験するハイテンション状態と、ヤマを前にした新聞記者のハイテンション状態を掛けている。たまたま先週の前編を見てひきこまれた。きょう後編を見た。こんな濃いテレビドラマはそんなにないと思う。1985年、…

BSこだわり館 ロック誕生50年

NHK BS2で月・火・水と三夜にわたって放送された。スタッフGJ! ボブ・ディランの「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」のPVは収穫だった。ロック誕生のきっかけはアメリカの黒人音楽R&Bである。50年代にあるラジオDJが、R&Bを放送するとき白人リス…

李禹煥 余白の芸術

→http://www.yma.city.yokohama.jp/で展覧会を開催中。12月23日(金・祝日)まで。 たとえるなら、竜安寺の石庭? ミステリーサークル? 12/4の新日曜美術館で紹介されたので懐かしくて見に行った。多摩美時代には一生徒として授業を受けたから、恩師と言え…

平成よっぱらい研究所

平成よっぱらい研究所―完全版 (祥伝社コミック文庫)作者: 二ノ宮知子出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2003/03/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 112回この商品を含むブログ (141件) を見る二ノ宮知子によるエッセイマンガ。これは夏目さんが「マンガは今…

のだめカンタービレ

のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻))作者: 二ノ宮知子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/01/08メディア: コミック購入: 4人 クリック: 144回この商品を含むブログ (1117件) を見るおもしろうございました。まだ一巻を読んだだけです…

イーストウッド2

前のエントリーを書いてからイーストウッドの映画を13本見た。ツタヤの半額レンタルを利用してDVDで。西部劇って面白いわ。「トイ・ストーリー」のカウボーイ人形、思えばあれはイーストウッドだった。「カウボーイビバップ」も、渡辺信一郎監督は本気で西部…

ALWAYS 三丁目の夕日

→公式サイト キネ旬で、主役の吉岡秀隆がベタ褒めされていたのが決め手となって見に行く。寅さんの甥の満男がよくここまで大きくなった!というお祝いムードだった。キネ旬はほんとに映画好きのための、映画愛に満ちた雑誌であり、毎号買いたいくらいである…

ボジョレー・ヌーヴォー

解禁日とは知らずにスーパーに行ったら置いてあったので、さっそく買って帰って飲んだ。最初の一口を含んだとき、「今年は酸っぱいか?」と思ったが、二杯目からはおなじみの味だった。速成醸造のため、わずかに炭酸ガスを含んで清涼感がある。口当たりのい…

クリント・イーストウッド

変な俳優であり、映画監督である。いまどきの映画監督としては古い映画語法を使うので、それゆえ貴重な存在になっている面がある。阿部和重・中原昌也・青山真治らシネフィル連中の関心度も高い。わたしは、小林信彦のコラムでイーストウッドの偉さを教えら…

機動戦士Zガンダムll−恋人たち−

→公式サイト 上映館が少ないので、ヤフーの劇場評を検討して、歌舞伎町のジョイシネマ2に行った。ほかはぼろくその言われようだったから。これを書くために再確認しようとしたらいずれも消去されていた。なぜ? 時間ぎりぎりの入場だったので前から2列目の…

現代・アメリカ・映画

現代・アメリカ・映画作者: 田中英司出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2004/04/06メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見るもう一冊ついでに現代・日本・映画作者: 田中英司出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2003/01メデ…

なぜ映画館に行くのか

試写会で映画を見せることが映画業界のためになるのか?という問いがhappysadさんの「映画館ブログ」でなされていたので、MT名義でコメントしたんだけど、書き残したことがあるのでこちらに書く。 happysadさんの主張を乱暴に要約すれば、試写会と称して映画…

アワーミュージック

→公式サイト 阿部和重・青山真治・中原昌也といったシネフィル連中が大盛り上がりをしているジャン・リュック・ゴダール監督の新作映画。「今度はふつうの娯楽映画として見られる」と公式サイトの爆裂対談(青山真治×菊地成孔)で書いてあったので、つい真に…

爆発道場

福井晴敏×樋口真嗣 爆発道場作者: 福井晴敏,樋口真嗣出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (13件) を見る角川書店の濃いオタク雑誌「特撮エース」の連載の単行本化である。福井晴敏がここ…

ステルス

→公式サイト いま公開中のハリウッド大作2強は、「シン・シティ」のほうが話題に上ることが多い。「日経エンタテインメント!」の松本人志の連載「シネマ坊主」でも取り上げられていて、10点満点中3点という評価だった。松ちゃんのこの連載は好きで、単行…

マザー・テレサ

→公式サイト インドの風景が見たい気分だったので鑑賞した。ほんとは「踊るマハラジャ」みたいな映画が見たかった。 それなりの感動作だとは思っていたけど、映画館の入り口で本物のシスターたちが帰るところに遭遇して、いやな予感がした。つまり、カトリッ…

横浜トリエンナーレ2005

→公式サイト いい歳をしてこういうものを見に行く。「芸術」なんてタワゴトを言っていられるのは学生のうちだけだと(意訳)、竹熊健太郎さんが「サルまん」の中で書いておられたが…。 休日にどこでもいいから行って気分転換したかったのと、ちょうど中華街…

ファンタスティック・フォー 超能力ユニット

→公式サイト 軽く生ビールでも飲みながら映画をみたいという気分だったので鑑賞した。 ヒロイン(ジェシカ・アルバ)がSFドラマ「ダーク・エンジェル」の主演女優だったとは気づかなかった。若くてセクシーでエキゾティック。しかし意外に信心深くて、スキャ…

追憶の五重奏

尊敬するビデオアーティスト、ビル・ヴィオラの作品上映を知り、さっそく行った。東京竹橋の東京国立近代美術館の常設展である。 ついでなので企画展「アジアのキュビスム」のチケットを買って入館。キュビスムの創始者であるピカソとブラックの作品が一点づ…

さよなら絶望先生

さよなら絶望先生(1) (講談社コミックス)作者: 久米田康治出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/09/16メディア: コミック購入: 3人 クリック: 331回この商品を含むブログ (727件) を見る 世の中の「ひねくれ者」「あまのじゃく」の間で熱狂的な支持を得てい…

サブカル「真」論

サブカル「真」論 (That’s Japan Special 連続シンポジウムの記録)作者: 宮台真司出版社/メーカー: ウェイツ発売日: 2005/09メディア: 単行本 クリック: 24回この商品を含むブログ (19件) を見る 宮崎●(略)宮台真司の存在の部分というのは確実にサブカルチ…

容疑者 室井慎次

公式サイト 脚本家が監督を兼ねた地味な映画で、いままでのイベント映画を期待すると裏切られるという情報はキネ旬で得ていた。では何を期待して見たか。田中麗奈の新米弁護士ぶりと、踊るブランドに対する信頼だろうか。 客の入りは悪くないらしいが、ネッ…

タッチ

公式サイト 長澤まさみに興味があったので見てきた。映画はスターを眺めに行くものである。 作家で映画評論家の小林信彦もそう言っている。 キネ旬では好意的な扱いだが、絶賛というほどでもない。ネットでは映画瓦版|おしらせのような玄人筋によるレビュー…

愛・地球博

公式サイト 行くとしたら今日しかないということに気がつき、あわただしく行ってきた次第である。宿などは当然取れず、日帰り。台風一過の快晴、太陽の光が照りつけ、暑かったけど各国のビールが美味しく飲めてよかった。 11時に入場。平日と高を括っていた…

いろいろ

「ターネーション」は毒気が強い映画で、例えるならニンニクをトッピングした「ラーメン二郎」*1のラーメンであった。通常の体調に戻るまでに数日かかった。公に勧めるべきものではなかったかも。 選挙関連で、http://www.miyadai.com/が面白い。宮台があか…

ターネーション

公式サイト Macで2万円で作ったドキュメンタリーというコピーで宣伝されている映画。オリジナルバージョンはたしかにそれくらいだとしても、上映バージョンは間違いなく製作費数千万円を超えている。引用した映画やテレビ番組や音楽の著作権クリアを考える…

どこへ行っても三歩で忘れる鳥頭紀行 くりくり編

どこへ行っても三歩で忘れる鳥頭紀行 くりくり編 (角川文庫)作者: 西原理恵子,鴨志田穣,ゲッツ板谷出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/07/24メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 9回この商品を含むブログ (23件) を見るゲッツ板谷の本というより、西原理…

オタクの世代間抗争

http://d.hatena.ne.jp/hazama-hazama/ 面白いブログだったのできょうの日記のネタにしようと思った。しかし何と書けばいいか。 高3のときエヴァに出会ったそうだから、20代後半のオタク第二世代である。 言論の世界では、宮台・宮崎のM2や山形浩生や大塚英…

ひさしぶりに

人と会話をしました。「何してるの?」と聞かれても、「毎日規則正しく起きて食って寝ています」と言うしかないのですが。しかしぜいたくな境遇と言えば言えるので、いまはゲッツ板谷と舞城王太郎(「煙か土か食い物」を読んで衝撃を受けた)の本を読破しよ…