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容疑者 室井慎次

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脚本家が監督を兼ねた地味な映画で、いままでのイベント映画を期待すると裏切られるという情報はキネ旬で得ていた。では何を期待して見たか。田中麗奈の新米弁護士ぶりと、踊るブランドに対する信頼だろうか。
客の入りは悪くないらしいが、ネットではあまり盛り上がっていない。玄人筋のレビューもまだない…。
映画自体は、なかなかよかった。話は、室井が警察庁のキャリアの権力闘争に巻き込まれて、逮捕され失職するが、現場の刑事や新米弁護士(田中麗奈)の助けを得つつ、真の敵に迫るというもの。
トリビアの泉」の八嶋くんが敵のいやらしい弁護士を演じて圧巻だった。この映画の最大の見ものである。昨今の若いIT長者みたいなイメージ。
田中麗奈長澤まさみとくらべるとずっと安心して眺めていられるきれいな女優である。が、映画が「逆転裁判」状態になって、押され気味だった田中麗奈がはじめて八嶋くんの失言をつかみ、ドスをきかせて指摘するシーンがあった。これは怖かった。
脚本家に一言いうとすれば、鬱ゲーみたいな話を出してきたとき急速に冷めた。安っぽい印象になると思うのだが、ほかにアイデアはなかったのかな。