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ALWAYS 三丁目の夕日

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キネ旬で、主役の吉岡秀隆がベタ褒めされていたのが決め手となって見に行く。寅さんの甥の満男がよくここまで大きくなった!というお祝いムードだった。キネ旬はほんとに映画好きのための、映画愛に満ちた雑誌であり、毎号買いたいくらいである。が、買うと安心して読まないので、あえて買わない。ときどき図書館に行って読むくらいのほうがいい。


中高年向けの、ノスタルジー商品であることはわかっていた。「貧しくても人情豊かだったあの時代…」とか、「泣きました。親と一緒にもういちど観に行きます」とかいった、宣伝のあざとさが鼻につく。だがあえてそれに乗る。この手のノスタルジー商品では、原恵一監督の「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」(01)が興行成績もよく、内容的にも高い評価を受けている(ちょうど「アニメーション監督 原恵一」を読んだところ)。ほかにもPS用ゲームの「ぼくのなつやすみ」なんてのがあったが、いずれも正直ピンとこなかったことを告白しておく。


しかしこんどの映画は、小道具もCGもよくできていて入り込めた。序盤で、シネマスコープ映画としてのおもしろいカメラワークが楽しめた。また、堀北真希集団就職で青森から出てきた、ほっぺたの赤いズーズー弁の娘を演じていたのに好感をもった。こんないい若手女優がいたのか。話はベタでクサくて、これは原作を連載している小学館のカラーか?偏差値の低い連中をコケにしているんじゃないか?と思うくらいだったが、お約束どおりの展開と割り切ってスルーすればよい。泣きはしなかったが心地よいバーチャル空間だった。またあの世界に戻りたいという気持ちをおさえかねている。手頃な価格でDVDが出たら買ってしまうだろう。