otkoygのブログ

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長澤まさみに興味があったので見てきた。映画はスターを眺めに行くものである。
作家で映画評論家の小林信彦もそう言っている。
キネ旬では好意的な扱いだが、絶賛というほどでもない。ネットでは映画瓦版|おしらせのような玄人筋によるレビューはまだなく、ヤフーや2ch掲示板は妙に荒れている。しかし誹謗中傷も人気のうちであろう。
映画は、すれっからしのわたしを感動させたくらいよくできていた。
タッチャン(斉藤祥太)と野球部メンバーの信頼と友情。そして甲子園出場を決めたときの喜びと一体感。
ことし45歳の犬童一心監督は、助監督歴が長そうな風貌だけど、学生映画出身でテレビCMでキャリアを積んだ人だ。「ジョゼと虎と魚たち」はそのうち見てみたい。
長澤まさみの魅力というのがなかなか複雑である。このアイドルインフレの時代、愛想は乏しいし、やせて色気もない。ただ、育ちのいいおっとりした女の子が、周囲の大人たちの思惑で無理矢理女優に仕立て上げられたような、不安さが感じられる。そういう思い込みのために、ときたま見せる良い表情がいっそう美しく見えたのかもしれない。…