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追憶の五重奏

尊敬するビデオアーティスト、ビル・ヴィオラの作品上映を知り、さっそく行った。東京竹橋の東京国立近代美術館の常設展である。
ついでなので企画展「アジアのキュビスム」のチケットを買って入館。キュビスム創始者であるピカソとブラックの作品が一点づつ展示されていて、これだけで満足だったが、いちおうひととおり見る。
美術展の雰囲気というのは嫌いじゃない。若い女の子がひとりで来ていることも多いし。とにかく雰囲気が上品だ。


さて、ビル・ヴィオラBill Viola 1951-)は1970年代から哲学的なビデオ作品を作るアーティストとして知られ、80年代には日本でもよく作品が上映された。いまは初台のNTTインターコミュニケーション・センターで旧作が視聴閲覧できるくらいで、すっかり過去の人だと思っていたら、まだまだ現役だった。
通常の15倍のスピードで1分間撮影された、5人の男女の姿──かれらは何か衝撃的な映像(同時多発テロの映像?)を見せられ、悲痛な感情を表現している──その超スローモーション、15分の映像作品だった。
学生のとき見た70-80年代の作品のほうがショックだったが…。これはこれで特別な体験だったといえる。
休日をもてあましている人がいたらごらんになるとよろしい。第1日曜日は所蔵作品展は入場無料とのこと。