なぜ映画館に行くのか

試写会で映画を見せることが映画業界のためになるのか？という問いがhappysadさんの「映画館ブログ」でなされていたので、MT名義でコメントしたんだけど、書き残したことがあるのでこちらに書く。
happysadさんの主張を乱暴に要約すれば、試写会と称して映画をタダで観せることは、商品をタダで配るのと同じで、長い目で見たら商品の価値を下げるのではないかということ。かれは以前から試写会という悪しき慣習を批判していらっしゃる。
わたしがコメントで伝えたかったことは、ふつうの人はいまおそらく、映画館で映画を鑑賞するということのメリットを忘れている。携帯の電源を切り、外界からシャットアウトされ、暗闇の中に２時間身を置くということの贅沢。映画にいやでも集中するし、身体的な苦痛に耐えて得る鑑賞体験（大げさだが）は人生の財産として残る。家のテレビで観ても、なかなかそういうことにはならない。…
積極的にそういう体験を知らしめるために、試写会という無料上映は有効だと思うのですが。