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カレー店めぐり

川島隆太先生が(『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』で)「外食をする人は週に一店は新しいお店を開拓しましょう」とのたまっていたので、実行してみたらけっこういい気分転換になることがわかりました。定食チェーン(大戸屋やよい軒)に入って中ジョッキと定食を頼むと、軽く千円を超えますけど。老舗にも行きましたよ。東京一辛い蕎麦つゆで有名な並木藪とか。もり一枚(600円)だけ食べて出てくるというせこい客でしたが(ふつうもり二枚は頼むものらしい)。ここのつゆはほとんど醤油そのままみたいな濃さで、そばの先にちょっとだけつけて食べるのがちょうどいいくらい。このつゆの作り方は公表されているので、あとで書きます。

カレー店をいくつか訪ねたのでその話を。参考になったのは小野員裕さんの本『週末はカレー日和』でした。この人は出版社につとめる営業職のいちサラリーマンでありながら、「横濱カレーミュージアム」(2007年3月に閉館)の名誉館長をつとめた人。子供のときから家族の食事を作っていたそうで、食に対する年期が入っている。

デリー新川店。カシミールカレーを食す。甘口がデリーカレー、中辛がインドカレー、辛口がカシミールカレーである(スーパーマーケットなどで同店のカレーソースが購入できるのでおためしあれ)。辛いことを覚悟して食べたけれど、おいしく食べられました。卓上に挽き肉状のチーズが用意され、これで辛さを緩和して、ゆっくりいただきました。

古奈屋日本橋コレド店。カレー通も認めるカレーうどんの店。ごぼうのささがきがどっさり入っていた。食感は悪くないが、いささか単調。スープはトマト・牛乳・唐辛子による本格的インドカレーの味。うどんはコシがなくて物足りなかった。本店は巣鴨にあり、おばちゃんの原宿とか呼ばれている。年輩の客層にむけた味。

カレー激戦区神保町の有名店、エチオピア。とっつきにくい先入観があったが、とても印象がよかった。店員さんの物腰の柔らかさとサービス内容がピカイチ。カウンター席は、足が窮屈ではあった。スーツ姿のサラリーマンが多かった。辛さは0〜70倍が指定できて、野菜カレー10倍を注文、辛くて後悔した。デザートのチョコレートアイスクリームでやっと舌を癒した。930円。しゃがれた声でごちそうさまを言い、店を出た。舌のしびれは20分続いた。

新宿中村屋2F喫茶室ルパ。日本のカレー史に名を刻む名店である。ここではカレーではなく、カリーと呼ぶ。注文するとき、うっかり「インドカレー」と言ったら通じてしまったけど。店員さんが気をきかせてくれたらしい。専用養鶏場で育てたというチキンはひと味違う。ごはんはふつうの米で、白目米じゃなかったけど。白目米がセールスポイントの筈では? カリーソースの味は特筆すべきもので、バター・トマト・ヨーグルトのコクが五臓六腑にしみわたりました。健康と懐には悪いがうまいのは確か。1470円。「新宿中村屋のカリーペースト」というのが市販されていて、これを使うとお店の味が家庭で再現できるはず。新宿中村屋のブランドのレトルトは何種類も出ているが、ココナッツスパイシーはいい出来。

浅草・夢屋。週末の早い時間に行ったらほかに客は1人。ご主人と奥さんがいて、奥さんにチキンカリー辛口(4段階で、上から2番目の辛さ)を注文。880円。
カレーソースがサラサラしたライスにすっと染みこむ。平べったい皿の意義はこういうところにあると知った!(さっそく買った) クミンシードやクローブのホールを思いっきり焦がしていて、こういう風に調理してもいいのだと知った(失敗だったのか? よくわかりません)。舌のしびれは10分続いた。チキンは、やたらに柔らかかった。これは好みから外れる。