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富野由悠季について2

富野がらみの仕事をしたことがありますが、異常に消耗しました。あまりにも存在が巨大なので。これを書くのにも疲れているくらいです。第二次大戦を舞台にした戦略シミュレーションゲームの、ノモンハンシナリオみたいなものと言ったら理解してもらえるでしょうか?(してもらえません)
富野の顔はあまり知られていません。このことを富野は悔しがっています。せめて自分が政治家の小沢一郎のようなインパクトのある顔をしていたら…と嘆いていました。そのせいか、最近富野はインパクトのあるメディア露出を心がけているようです。この本の表紙をごらんください。

教えてください。富野です

教えてください。富野です

内容は、富野が各界の著名人を訪ねていって、謙虚に教えを乞うというもの。まじめすぎます。


2002年初版発行、現在7刷。1930年代にピークを迎えた抽象絵画の世界では、クレーやカンディンスキーらが発見し、体系化した絵画文法が現在教科書としてまとめられています。映像の世界にもそういうものがないかと思っていたら、富野がやってくれました。若いアニメーターや演出家たちに、いちいちわかりきったことを説明するのがめんどうにもなったのだろうと同情します。というかわたしも、10数年業界裏方をやってきて、これを読んで初めて知ったことが多くてはずかしい。上手(かみて=向かって右)に強者、下手(しもて=向かって左)に弱者という配置は、格闘ゲームではおなじみですね。