NHK BS2「まるごと！機動戦士ガンダム」
連続９時間半におよぶガンダム祭り！ 楽しゅうございました。最初のトークショーだけ生放送だったが、ゲストの福井晴敏が「国営放送」を連発してアナウンサーに注意されたりとかして。最後にはしっかり「亡国のイージス」の宣伝をして、お茶目ぶりを印象づけた。
アニメはサウンドリニューアル版（DVD版）ではなく、オリジナル版を放送したんだけど、絵が化粧直しされていた。検証できないけど、DVD版の絵にオリジナル版の音をつけたのかもしれない。だれか確認して。
評判の悪いDVD版だけど、いいところもある。いまどきの音響制作にはハードディスクレコーダーを使うので、きめ細かく正確な音付けができる。そのため、戦闘シーンで弾が３つ当たった、４つ当たったというのがちゃんとわかる。そこらへんは、オリジナル版はかなりいいかげんだ。
だれだったか年長世代の人が「ガンダム」なんて第二次大戦ものの翻案で、見る気がしなかったと書いていたが、たとえば先日テレビで放送された「ミッドウェイ」（76）なんか、いま見るとかなりダメな映画であった。戦闘機同士のバトルシーンは、ガンダムのモビルスーツ戦の原型と言えるだろうが、おなじカットを何度も使い回ししたり、敵も味方も区別なく撃たれては墜ちるようすを映すだけ。「テレビマンガ屋をなめるな！」と富野が歯を食いしばって作った、「映像の法則」に忠実で「ドラマティックな演出」をそなえた、「ガンダム」の圧倒的勝利と思った。
ガンダム祭りの詳細なレポートは、つぎのブログで読める。
