明日の広告─変化した消費者とコミュニケーションする方法
明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)
- 作者: 佐藤尚之
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2008/01/10
- メディア: 新書
- 購入: 40人 クリック: 540回
- この商品を含むブログ (168件) を見る
著者はwww.さとなお.com]の運営者として有名な人。カレー評論家の小野員裕の本で知りました。著書も多数あって、以前『うまひゃひゃさぬきうどん』(ISBN:9784334781613)を読んだけど面白かった。「うまひゃひゃ」というのは造語で、ある店の讃岐うどんを食べたらあまりにおいしくて、食べながら笑い声を上げたという経験に基づくものだそうです。
本業は大手広告代理店の広告マン。この本は本業について書いたものなので、本名で発表したそう。著者によると、この10年のあいだに日本で流通する情報量は410倍にもなったそう。「スラムダンク1億冊感謝キャンペーン」という、コアなファンを対象にした無料イベントに関わり、成功させたというレポートは感動的。アマゾンのレビューでもこの本の高評価が並んでいる。
2ちゃん(そして個人ブログ)がつまらなくなったのは、厨房の跋扈でまともな書き手がいなくなったからではない。読むほうが情報の処理に忙しくなって、どうでもいい書き込みをスルーせざるをえなくなったからである(そのせいで突っ込みによる展開も起こらなくなったのは不幸だが)。いまはまだ、このことがよく認識されていないが、2年3年かけて徐々に認識されていくのだろう。