サムライチャンプルー(04-05)
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2004/08/21
- メディア: DVD
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時代劇で、しかも音楽はHip-Hop。1話冒頭に「ガタガタ言うな、黙って見やがれ」とテロップが出る。この乱暴さがいいね。
男2人、女1人の旅の一行。紅一点のフウは明るくて元気で、考えるより行動が先というタイプ。ガリガリのやせっぽちで、あまり色気はない。声は手堅く人気声優の川澄綾子を起用。
男1人目のジンは、「ルパンにおける五右衛門」というわかりやすい役柄。声は佐藤銀平という素人に近い声優が演じている。「ボトムズ」における郷田ほづみを思い出させる。
男2人目のムゲンというキャラクターが問題である。乱暴でつねに不機嫌で、しかし剣の腕だけは凄い。ジンとどちらが強いかは不明。なかなか過去に類例を求めにくい主人公なのである。話が進むにつれてそれなりに愛嬌をかいま見せるが…。
12話まで、どの話を見ても損はない。というか見れ。わかりやすさなら第11話「堕落天使」だろう。道楽者の亭主によって女郎屋に売られた女と、ジンがつかのまの恋をする。古き良き日本映画のテイスト。
アニメ史に残るかもしれない、ぶっとんだトリップシーンが話題になったのは第9話「魑魅魍魎」。
この話にはコンセプトがあってですね。「走れメロス」で始まり「地獄の黙示録」で終わる、というものでした(笑)。
(渡辺信一郎のコメント、「アニメージュ」2004.10)
こういう冒険的な作品が現れるから、アニメシーンはおもしろい。