装甲騎兵ボトムズ(83-84)

装甲騎兵ボトムズ DVDメモリアルボックス

リアルロボットアニメの最高峰と評されている。リアルロボットアニメとは、つまりファーストガンダムとボトムズのことである。ロボットはいわば脇役となり、リアルな戦闘描写などが、当時の視聴者に衝撃を与えた。
ボトムズと呼ばれるロボット＝アーマード・トルーパーは、一人乗りの直立小型戦車。足底のモーターで高速移動できる。このときのキュイーンという音が気持ちいい。武器は主にマシンガンを使う。
主人公のキリコが、極端に無口で無愛想である。だが図抜けた戦闘能力があるので行く先々で重宝される。ハードボイルドな印象を与える作品である。しかしキリコと腐れ縁で結ばれた仲間たちは、ふつうにアニメ的に誇張されたキャラだった。
富野アニメと違って、後世に残るような名ゼリフが少ない。唯一の迷ゼリフとして、キリコの「俺は糞まじめな男だ」が挙げられる。
監督の高橋良輔の文学センスは、次回予告のナレーションで発揮された。
「キリコが飲むウドのコーヒーは苦い」「来週もキリコと地獄に付き合ってもらう」など…。
開高健を参考にしたというが、文体は似ていない。作家としての豪放磊落さは、似ているかも。

『装甲騎兵ボトムズ』次回予告集
http://www.asahi-net.or.jp/~KC2H-MSM/pbsb/pbsbvtms.htm
『装甲騎兵ボトムズ』公式サイト
http://www.votoms.net/
究極のおやじアニメ、「装甲騎兵ボトムズ」を語る（松浦晋也のL/D）
http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2004/11/post_7.html